常念岳・蝶ヶ岳 ~登山道・花レポート~

20210610

少し前ですが、体調を崩して珍しく家で大人しく療養。

数日はおとなしくしていましたが、じっとしていられずに近所の山をグルっと一周してきました。

近所と言っても北アルプスではありますが。

三脵の駐車場に車を停め、出発!駐車場には綺麗なトイレもあります。

駐車場から15分ほど歩くと登山届の提出できる登山口に到着します。

その先すぐのところで蝶ヶ岳と常念岳への分岐があります。

蝶ヶ岳と常念岳への分岐

看板付近にはオドリコソウやタガソデソウがいっぱい咲いていました。

オドリコソウ
タガソデソウ

常念岳への登山道はのっけからとにかく急です。ひたすらに急!!
ジグザグジグザグ登っていきます。

樹林帯を抜けるまではひたすらのジグザグ道なので花を楽しみながら歩きましょう。
初夏になり、花が少し賑やかになっていました。

クルマバソウ

クルマムグラに似ていますが、クルマバソウは花の形がロート状なのでそこで見分けられます。

ゴゼンタチバナ
ユキザサ
タニギキョウ
マイヅルソウ

ユキザサはいっぱい咲いていて、意識しなくても気づくと思います。
タニギキョウやゴゼンタチバナ、マイヅルソウは小さいので、意識していないと見落としがちです。
特にタニギキョウは小さい。

花を愛でながらひたすら急坂を登り、尾根に乗ったところが平らになるので、そこが大休憩ポイント。
コースタイムで、ここまで3時間30分。

その先はいったん緩やかな登りになります。
前常念の上りからは樹林帯を抜け、ザレザレ、イワイワな岩稜帯になり一気に視界が開けます。

前常念への上り
中央左のトンガリが蝶槍。左の平らな辺りが蝶ヶ岳。右奥には奥穂と前穂の頭。

常念岳の山頂からは、この写真に写っている稜線を蝶ヶ岳まで歩きます。

前常念岳への登りは再びの急登。
さらに岩が大きかったり、ザレていたりと苦手な人は時間がかかると思います。

前常念山頂には緊急時などに利用できる石室があります。
中はこんな感じ。外からみるよりも広いです。
前常念岳の少し先から、前常念岳と安曇野を振り返って。
常念岳と左奥、右から北穂・涸沢岳・奥穂

前常念岳から常念岳の間には少しだけ雪がありましたが、アイゼンなしで歩けます。

三俣から常念岳をピストンする人は少ないと思いますが、その場合はアイゼンなしで大丈夫です。

一ノ沢登山口から常念岳に登る場合は、登山道が沢地形を通っているため、遅くまで雪が残ります。
アイゼンなどは忘れずに持っていきましょう。

常念岳山頂。後ろには槍と大キレット

この日は穏やかな晴れ!
山頂でのんびりしたいところでしたが、蝶ヶ岳まで行くため少しだけ休憩して出発。

常念岳から少し下ったところ。常念岳を振り返って

常念岳から蝶ヶ岳の間には、2512mと2592mのピーク、蝶槍2664mの3つの大きな登りがあります。

アップダウンで体力を消耗するので、時間には余裕をもって歩きましょう。

北側斜面にはまだ雪があります。
例年に比べてかなり少ないですが、、、心配な方はチェーンアイゼンくらいは持っていきましょう。

常念岳からの下りは急な上にザレて浮石が多いので、スリップや転倒に要注意。

常念からの下りが終わると樹林帯に入り、岩稜帯ではなくなり歩きやすくなります。

残雪のあるポイント

雪が遅くまで残る場所は、雪解けに咲く花を見られるポイントです。

ショウジョウバカマ

里山ではとっくに終わっている花ですが、雪解けの遅い高山では今頃になっても咲いていました。

ショウジョウバカマの咲く範囲の広さにはいつもビックリします。
里に咲く植物であり、高山植物でもあるわけです。

残雪の登り途中に常念岳を振り返って
コメバツガザクラ

ピークの岩場の隙間からは、コメバツガザクラやミネズオウが咲いていました。

個人的にコメバツガザクラが好き。

ミナズオウ

2592mピークの南側斜面は雪解け直後のようで、ヒメイチゲやハクサンイチゲなどが咲き始めていました。

2592mピークから見た蝶槍。
ヒメイチゲ。かなりアップで撮っています、実際の花は小指の爪くらい小さい。
早咲きのハクサンイチゲ。背丈が小さく可愛い感じ。
早咲きのシナノキンバイ。背丈が極端に低い。

雪歩きに慣れていない人は、軽アイゼンやチェーンアイゼンを持っていくことをお勧めします。

慣れている人であれば、基本的にはなくても大丈夫だと思います。

蝶槍への登りはじめ

右側にはいい景色。

右側にには穂高~大キレット~槍ヶ岳
キバナシャクナゲ

キバナシャクナゲは黄花といってもクリーム色をしています。

ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイは内側の黄色がハッキリとして濃いのが特徴的。

ウラシマツツジ

ウラシマツツジは秋になるととても綺麗に紅葉します。

花の時期が6月と早めで、新しい葉っぱの展開前に花を咲かせます。
葉を見たことがあっても花を見たことがない人は多いのでは?

下の写真のように、極小サイズです。

ウラシマツツジのサイズ感

蝶槍から見る常念岳は、鷲羽岳のように左右に尾根を広げてカッコいい感じ~

蝶槍からの常念岳と大天井岳
蝶槍の少し先で出会ったライチョウさん

蝶槍から蝶ヶ岳ヒュッテまではなだらかで歩きやすい稜線。

右手に見える槍ヶ岳や穂高を楽しみながら歩きます。

この日の蝶ヶ岳ヒュッテは何やら外壁?の工事をしていました。

蝶ヶ岳付近の写真を撮り忘れてしまいましたが、ヒュッテ近くの稜線上には雪はありません。
ヒュッテから三俣登山口への降りる場合は、上部にはまだ雪があるので要注意。

微妙に残る雪

もうそろそろ、溶けて登山道上からはなくなりそうですが、ところどころ微妙に嫌な感じに残っています。

サンカヨウ

下山も、花を楽しんで歩きました。

オサバグサ
オサバグサ

まめうち平より上はオサバグサだらけ!
どこを見てもオサバグサなオサバグサロードでした。

イチヨウラン

ランの花は目立たないことが多いので、見つけるとなんだか得した気分になります。

ミヤマカラマツ
タチカメバソウ

今回は日帰りトレランで行ってきました。

三俣→常念岳:2時間半、常念岳→蝶ヶ岳:1時間半、蝶ヶ岳→三俣:2時間

最後の下山に登りと同じくらい時間がかかっているのは、花をのんびり観察していたのでほとんど走っていません。
真面目に走れば5時間で一周できそうなことが分かったのが収穫になりました。

歩きの場合は蝶ヶ岳ヒュッテに一泊して歩くことをお勧めします。

頑張れば歩きでも日帰りは可能ですが、せっかくなら蝶ヶ岳ヒュッテからの朝夕の景色を楽しんでみては?

夕焼けに染まる穂高~槍。2021年5月撮影。

登山ガイドオフィス sAn trail / サントレイル
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